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賃貸物件の礼金とは

賃貸物件に入居する場合に家賃のほかに敷金と礼金というものがあります。この中で礼金とは、貸主に対してこれからお世話になりますという意味をこめた謝礼のことをいいます。通常は賃料の1ヶ月か2ヶ月分を支払います。貸主はこの礼金から不動産屋に手数料を払うことが多いといえます。かつて、都会のことを何も知らない地方から上京した単身赴任者や学生などが下宿する際に大家さんがある程度面倒をみるために払われたものであり、貸主は返還する必要のないものです。都会に親族や知人のいない入居者にもし何かあった場合に結局面倒をかけるのが大家さんであるために事前に感謝の意味で支払われたものであると考えてください。今の時代では、大家さんが入居者の面倒を見るといったことはあまりありませんが、その慣例が残り、賃貸物件にお世話になるときの入居費用の一部になっています。しかし、この慣例は主に関東地方にあるもので、関西地方にはなく、代わりに敷引というものがあり、入居時の敷金を5~10ヶ月と多めに設定して、引っ越すときにそのうちの数か月分を敷引くことになっています。これも実質礼金のようなものだといえます。また、最近では全国的にこの礼金を設定しない賃貸物権が増えてきています。